以前、「ふるさと納税を使って実質無料に近い状態でキャンプ用品をゲットする」というような記事を書いたんですが、ここにきて少しだけ状況が変わってきました。
「実質無料みたいなもの」というところは変わらないんですが、「返礼品の数量が減る」「同じ返礼品をもらうのに寄付金額が高額になる」という可能性が非常に高いです。
なぜそんなことに?
2023年10月から下記の点が変更になったためです。
- 募集に要する費用について、ワンストップ特例事務や寄附金受領証の発行などの付随費用も含めて寄附金額の5割以下とする(募集適正基準の改正)
- 加工品のうち熟成肉と精米について、原材料が当該地方団体と同一の都道府県内産であるものに限り、返礼品として認める(地場産品基準の改正)
1について。過去から返礼品の豪華さを競って本来のふるさと納税の趣旨から外れた返礼品(寄付金の半額を超えるAmazonギフトとか)を出している市町村がありましたが、そういった主旨から外れた返礼品競争を規制・回避するために、返礼品の金額上限は「寄付金の半額以下」と制限されてきました。ただ、その半額って言うのが、どこまで含めて半額かというのが少しあやふやだったので、自治体によては楽天とか「さとふる」のようなポータルサイトに払う事務手数料や書類発行手数料等を入れたり入れなかったりで若干の差がついていました。このあたりを防ぐため、今回の規制で明文化されたものかと思います。
市価の3倍くらいの寄付金入れないともらえなかったところは既に制度主旨に沿って運営してたのかな?と思いますが、市価の倍額くらいで貰えてたところは今回の影響をモロに受けそうな気配。
食品類は実際の調達額が不明瞭なだけに、今回の影響がどれくらい出るかわかりません。後述のルール2の影響もあって加工肉なんか「出品がかなり減る&金額効率が悪くなる」可能性が高いので9月中に申込しておくのがオススメです。
2については、地場産品以外をふるさと納税の返礼品に使うなと言うことです。そもそもが「ふるさと」の応援ですからね。
例えば、「魚沼産コシヒカリ」(新潟県産)を精米前のまま持ってきて、大阪で精米して大阪の返礼品として出す。こういうのはふるさと納税の趣旨としておかしいよね、という話です。
これは個人的にもソレどうなん?と思ってました。
参考:総務省サイト、自民党サイト
10月以降無くなる返礼品
輸入した海外の肉や県外産の国産肉を熟成しただけものは禁止となります。
(例えば「国産牛肉を使用した氷温熟成肉」とか。下記リンク先も在庫限り&9/30までの受付)
独自の味付けや独自のカット方法で加工する等、その地域で相応の付加価値を付けられた等の場合は返礼品として使えるようです。(しばらくはここを抜け穴として使うのかな?)
しかしながら、STAUB(ストウブ)のホーロー鍋とかダイソンの掃除機とかは無くなりそうな気配です。
「っていうか、そんなのあったの?そもそもどう解釈したらそんな物を出せる…?」と、思って今回調べてみたんですが、
・STAUB(岐阜県関市)は鍋フタの取っ手が関市オリジナルの模様の仕様
・ダイソン(大阪府熊取町)は地場生産品(泉州タオル)との抱き合わせ
で制度の穴を突いてたつもりなんでしょうけど、主旨的にそりゃアウトですよね。
熊取町はタオルと組み合わせでPhilipsの電気シェーバーとかティファールの鍋セット、エレクトロラックスの加湿器等、ソレどっちがメインなんですかね、っていう組み合わせを多数出してて、そりゃ怒られるわと。
先述のAmazonギフトでふるさと納税制度から出禁を食らった泉佐野市(裁判とかを経て現在は復帰)といい、泉州付近は攻め過ぎです。
肉に関しては泉佐野市が誘致して新しく作った工場とかあるみたいで、これはまぁモメるでしょうね…(9/27報道、9/28追記)
話を戻して、岐阜県関市は回避策がまだ用意できていないらしく、9/30入金分で受付停止とのこと。
欲しい人はお急ぎを。
キャンプ関連オススメ返礼品
個人的なオススメは以前の記事にまとめてますので、そちらもご覧ください。
いつやるの?
今でしょ!(お約束)
先に書いた通り、お得にやるには9月中に申し込む必要があります。
で、今週ちょうど年4回やってる楽天スーパーセールなんですよね。
(9/4(月)20:00~9/11(月)1:59)
・・・今でしょ!(2回目)
正直な話、「9月の楽天スーパーセールでそろそろ1回目のふるさと納税いっとくかー」と思って調べてて、今回の制度改正に気付いたというわけです。(遅い)
月末が近づくにつれておそらく駆け込みでポータルサイトが重くなったり、そもそも返礼品が無くなったりする可能性もあるので、欲しいものがある人は早めに申し込んでおくのが吉かと思います。
かく言う私も既に2カ所ほど注文してきました(笑)
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